子どもの体力が低下しているなか、東京・千代田区は、これまで禁止していた公園でのボール遊びを週に1日解禁し、子どもたちに外での遊びを促すという、全国でも珍しい条例を制定しました。 都心にあって官公庁や企業のビルが建ち並ぶ、東京・千代田区では、広い公園が少なく、これまで公園でのキャッチボールやサッカーなどのボール遊びは、休憩している人の迷惑になるとして禁止されていました。 しかし、区内の小・中学生の体力調査の結果が、小学生の男子を除いて全国平均を下回るなど、子どもの体力の低下が課題となっていました。 文部科学省が、今年度、全国の小学5年生と中学2年生を対象に行った体力調査では、50メートル走やソフトボール投げなどの8種目の合計点を全国の平均と比較すると、千代田区は▽小学生の男子が54.29と、全国平均を0.22上回りましたが、▽小学生の女子は54.81で、0.04下回り、▽中学生の男子は40.