翠星のガルガンティアは後半、ぼーっとしていると置いていかれそうな急展開をしているように思う。 今回は12話の展開についてちょっと考えてみる。 ストライカーはなぜあのような行動をとっているのか ストライカーのパイロット支援啓発インターフェイスシステムがチェインバーと同等のものだとしたら、ストライカーはクーゲル中佐の命令を忠実にこなし続けている可能性がある。 なぜクーゲル中佐の命令にしたがって行動している可能性があるかというと、パイロット支援啓発インターフェイスシステムが「判断」を行わないことを匂わせる表現があるため。 特に戦闘行動についてはパイロットの方針策定が無ければほとんど行えないと思われる*1 チェインバー:事態はパイロットの状況判断を必要とするものである。よって、貴官の覚醒プロセスを遂行した オケアノス/「翠星のガルガンティア」製作委員会『翠星のガルガンティア』1話 レド:判断か。俺
1話 部外者 人をコマとして扱う消費者金融系超絶ブラック会社、人類銀河同盟社に入社したレドは連日の業務を疑問を感じずにこなしていた。 レドが久しぶりの連休の後、早朝に人類銀河同盟社が入居しているビルに出社すると、フロアに人がいない。 レドはそれでも業務を行おうとするが、見知らぬ人物がフロアに入ってくる。 取引相手かとも思ったが様子がおかしい。 不審に思ったレドはフロアを離れ、事務所のテナント一覧を確認する。 するとそこには人類銀河同盟社の社名はなく、見知らぬ社名が載っているのだった。 2話 始まりの役職 レドは人類銀河同盟社と連絡を取ろうとするが、他の社員から応答が返ってくることはなかった。 レドはそれでも人類銀河同盟社の一員として、見知らぬ会社、インターネットサービス会社のガルガンティア社に事情を聞くことにする。 引っ越してきただけで前の入居者についてまったく知らないガルガンティア社とし
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第10話「野望の島」 第二話の時点でレド少尉は海賊を殲滅したが今回は人間を殺害したことに悩み、嘔吐などの生理的拒否反応を見せた。 なぜか? それは二点で、少尉の変化と、殺害対象の違いである。 少尉の変化 少尉は第二話では人類銀河同盟の兵士として冷徹に敵を排除するスタンスだった。敵が敵であるという時点で、敵に生存権を認めない態度。 が、ガルガンティアでの生活で敵の海賊とも交渉可能、コミュニケーション可能、と学び取った。 それで、「立場上、敵に見えた相手も交渉次第で敵でなくなる」→「人間には生存権の余地がある」と言うふうに気分が変わった。 また、レド少尉は宇宙時代にはマシンキャリバーに箱詰めされ、睡眠も行動も制限され、感情も抑圧されていた。だが、ガルガンティア船団で感情や欲望を使う自由を得て、気分が変わった。 そういう風にキャラクターの気分、行動原理が何となく変わった、揺れるという有機的な脚本
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翠星のガルガンティア9話では人類銀河同盟の成り立ちとヒディアーズの誕生の経緯が描かれました。 実に衝撃的な展開でした。 と同時に、異なる価値観とどう接していくかというテーマがどこまでいくかますます気になる展開とも感じました。 翠星のガルガンティアでは、姿はほとんど同じでも、異なる価値観、常識、文化、生活様式を持つ人類銀河同盟のレドとガルガンティア船団の乗組員とのふれあいが描かれてきました。 お互いを人間と認識できる存在同士であっても、出会って最初のうちは全く違う文化と価値観に戸惑っていました。 それでもなんとかお互いを大切に思うくらいまでの関係を築き上げてきたところ、9話でEvolverと呼ばれるさらに価値観の違いのある人々の描写が入って来ました。 現代の倫理観では、環境に適応するために人の姿を捨てるというEvolverの価値観に忌避感を感じる人も多いことかと思います。 私も地球に住めなく
立派になって…君の父上にも胸を張って報告できる オケアノス/「翠星のガルガンティア」製作委員会『翠星のガルガンティア』8話 この純粋なまなざしからふと思いついたことがあります。 フェアロックは最後に立派になったリジットの胸を触りたかったのではないか? と。 気になって1話からフェアロックがリジットの胸を触れるポジションを取ろうとしていたかざっと見返してみました。 3話で海賊への対策を考える場面、海賊が襲撃してきた場面、その後のレドの処遇を考える場面でもフェアロック船団長はリジットの胸を触れるポジションにいません。 オケアノス/「翠星のガルガンティア」製作委員会『翠星のガルガンティア』3話 7話のクジライカの群れが船団の真下を通る際にも、ピニオンが船を離れると言い出した時も胸を触れるポジションではありませんでした。 オケアノス/「翠星のガルガンティア」製作委員会『翠星のガルガンティア』7話
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現在放送中のアニメ翠星のガルガンティアですが、公式サイトを見てみると、以下のようなことが書かれています。 このアニメは企画段階から 10 代後半〜 20 代前半の年齢層、つまりこれから社会に出る、或いは社会に出たばかりの戸惑いを感じている若者たちへ向けたメッセージ(以後省略) コメント | シリーズ構成・脚本:虚淵 玄(ニトロプラス) そこで実際にアニメで放送された内容を見ていくと、 感謝の言葉を知らなかった主人公が「ありがとう」と言えるようになる話(3 話) 病人との触れ合いのなかで多様性こそが社会の強さを作ると知る話(4 話) 仕事をしたいという漠然とした意識を持ち、人がそれぞれにいろいろと仕事をすることで支え合い社会を作っていると実感する話(5 話) と幼児向けのアニメや公共広告機構の CM もびっくりの教育アニメとなっております。 いくらなんでもこれおかしいだろと思う次第なわけです
レドは地球にも棲息していたヒディアーズ、クジライカと遭遇。 一匹との戦闘には早期に勝利。ただし、ビームの水中での使用が非効率だった。今まで超強い無敵ぶりを発揮していたチェインバーだが、宿敵ヒディアーズには苦戦。結局ジークブリーカーによる肉弾戦をした。水中集団のヒディアーズの群れにはマシンキャリバー・チェインバー一機では勝算が薄い? ここまでが動。 ここから静。アクションより会話が重視。 クジライカを神聖視して戦いを避けていたガルガンティア船団の地球人とレドの言葉での食い違い、ぶつかり合い。 ベローズとリジットから叱責を受けるレド。エイミーとベベルから情報を引き出そうとして、やはり叱責を受けるレド。 船団長と医者の懸念。 レドとチェインバーの議論。戦闘マシンのチェインバーがレドよりも先に、地球人の観察と論理からヒディアーズと人間の共存共栄案を導き出した。が、兵士であることに自分の存在意義を固
先日、一部アニメ専門店ほかで翠星のガルガンティアの前日譚のノベライズ、『少年と巨人』が発売されました。 【NitroplusBooks新刊】小説「翠星のガルガンティア 少年と巨人」発売中!|ニトロプラス Nitroplus アニメ本編ではガルガンティアの技術、文化についてかなりの時間を割いて描写されてきました。 それに対してレドの所属する(していた?)人類銀河同盟の描写は多くはありません。 『少年と巨人』はそんな人類銀河同盟の技術、文化を補完するのにぴったりでした。 そしてこの『少年と巨人』と本編7話を見ると、人類銀河同盟とガルガンティアの人々の思想の違いがはっきりします。 その違いは自然征服思想と自然共存思想といっていいでしょう。 『少年と巨人』には人類銀河同盟の人類と自然に対する思想を端的に表している部分があります。 「すべての生命をはぐくむ母なる宇宙。その宇宙が生み出した数限りない生
今期3本あるロボットアニメでもロボアニメっぽくないと評判の翠星のガルガンティアが面白いです。個人的に鳴子ハナハルさんのエロ漫画にはお世話になっていることもありますが、そんなハナハルさんらしいデザインのキャラがほとんどそのまんま動いているだけで妙な気分になってしまいます。作画とかキャラデザが素晴らしいだけではなく内容もなかなか面白いですね。 さてそんなガルガンティアなのですが、観ていてふと既視感を感じることがあるのです。虚淵玄氏がシナリオを担当しているから氏の作品が連想される……とかではなく、もっと別の作品を想起させるのです。その作品とは、昨年放送された「シャイニング・ハーツ〜幸せのパン〜」です。何となく想起させるのではネタにはならないのですが、色々と観ていくと繋がりがたくさん出て行くのでそれらを紹介して行きたいと思います。 人や枠組みの近さ まず挙げられるのが制作会社でしょう。ガルガンティ
2013年05月13日21:13 快楽天という言葉じゃもうごまかせない~『翠星のガルガンティア』 カテゴリm_kasai2013年春アニメ 注意 今回の文章は下半身方向しかないので そういった話が嫌いな方は戻って下さい。 『翠星のガルガンティア』、通称快楽天。 毎週楽しみにしている、しているのだが、何か引っかかっていた。 コレジャナイ感、何か間違ってる感が僕を苛んでいた。 最新話を視聴して、ようやくその原因が判明した。 という訳で今日はそんな話。 快楽天という言葉。 何故使ってしまったのだろう。 普通に、ガルガンティア、ガルガンなどと呼べばよかったのに。 でも僕は、快楽天と呼んでしまった。 ヤルカタナイ気持ちを快楽天という言葉に託してしまったんだ。 第5話の水着回、第6話の祭り回を見て、一日辛い思いをして僕は決心をした。 もう快楽天という言葉で自分をごまかすのはやめよう。 快楽天じゃない。
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