東日本大震災による影響で計画停電が実施されたことを受けて、千葉県内の鉄道は一部を除き、ほぼ全域で運転を見合わせた。JR千葉駅では、早朝から運休を知らずに集まった多くの通勤、通学客らが困惑した表情を見せ、携帯電話で会社や学校に連絡を取る姿が多く見られた。それでも都内に向かいたい通勤客らは、羽田空港行きのバスに殺到するなど混乱した。 駅入り口前のシャッターが下ろされ、運休を知らせる張り紙がを見つめる都立高校1年の女子生徒(16)=千葉市=は「今朝、駅に来て初めて運休を知った。深夜に運休が決定したらしいが、そんな時間に決められても困る。どこが計画停電なんだ。こんなの無計画停電だ」と不満をぶつけた。 出社命令が出ているという会社員の男性(28)は羽田空港行きの高速バスの列に並びながら「会社が都内にある。電車が運休なので、動いている羽田空港行きの高速バスに乗り、動いている電車で戻ろうと思う」と焦った