ブックマーク / www.patagonia.jp (2)

  • 知床の断崖に懸かるであろう氷瀑を探して - Patagonia Stories

    昨夏、新谷暁生さんと知床シーカヤック一周の旅をさせていただいたときのこと、その海の旅は羅臼側の相泊からはじまった。台風をやり過ごして知床岬を順調に越え、もの凄い風が吹くと脅されていた緊張のルシャを越えると、宇登呂までは断崖つづきで上陸できる場所はない。しかしその断崖には、大小いくつもの滝が海へと落ちていた。難所も越え、余裕の出てきた私の頭に浮かんだのは、「この断崖の滝は、冬になったらぜんぶ凍って氷瀑となるのだろうか」という素敵な幻想。「新谷さん、この滝、冬になったら全部凍るんでしょうか?」「お~、誰も見たことねえからわからねえけど、凍るんじゃねえかぁ」 その瞬間から、ワクワクの冒険計画が私のなかで育ちはじめた。見たことのない流氷への憧れ、誰も見たことのない断崖の氷瀑、流氷を歩いて知床のオホーツク海側を探検して見つけた氷を登りまくる……。なんて素敵な冒険行だろう。しかし身近な友人から、かつて

    知床の断崖に懸かるであろう氷瀑を探して - Patagonia Stories
  • 情熱のその先へ:ガイドという生き方 - Patagonia Stories

    「ガイドの仕事ってぜんぜん割に合いませんね」。今年の夏、急峻な岩肌や岩稜を約13時間登り下り続け、やっと辿り着いた深山のオアシスで、疲労困憊の色を隠せずも充足感を漂わせていたクライアントから真剣な表情で言われた言葉だ。こちらもノーモーションでやってきたオーバーハンド気味のフックにダウン寸前まで追い込まれそうになったものの、何とかファイティングポーズを取り、すかさず微笑んで「ま、まあそうですかね」と力のないクリンチで返すことしかできなかった。そして、そのときの彼女の真意と自分のこれまでの蓄積してきた概念とのギャップに狼狽えつつ、そのとき、改めてガイドという職業へのプライドとやりがいを心底感じ取れたのだった。 ガイドの世界に身を投じようと決したのは十数年前、経緯は簡単で山の中で生きる証のようなものを模索する旅の魅力を、素直にクライアントにも伝えていきたいと思ったからだ。自然というフィールドを舞

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