この記事では、哲学書(特に西洋哲学書)を「読む」とはどういうことか(解説書を読むのと何が違うのか)、どうすれば哲学書を読めるようになるのかを説明してゆきます。 なお、この記事は、私が昨日書いたキルケゴール『死に至る病』冒頭を読解するを元に書いています。これは、キルケゴール『死に至る病』という有名かつ難解な哲学書の冒頭を、解説でなく「読解」しようと試みたものです。ご興味のある方はどうぞ。 哲学書の読解を書いた理由は、哲学者の思想を解説するサイトはあっても、哲学書の文章を読解するサイトがほとんどないから。そして、哲学書の解説を聞いたところで、実際に哲学書が読めなければ何の意味もないと考えるからです。 哲学書を読んだことのある方は、そこに書いてある文章がいかに意味不明であり、理解困難であるかご存じでしょう。哲学などまるで知らない方はいうに及ばず、哲学史に関する知識を多少持っている人であっても、哲