「IP over DWDM」――。2000年代にIPと光伝送の融合が唱えられてから長い年月が流れた。今もこの2つは分かれたままだが、400G時代の到来と自動化ニーズの高まりを背景に、その熱がまた高まっている。 IPレイヤーと光伝送レイヤーを統合し、投資・運用コストの低減などを目指す「IP over DWDM」は、2000年代にシスコシステムズが提唱した。同社はキャリア向けルーターに光伝送技術を搭載し、ネットワークをシンプル化するソリューションを提供。同様の取り組みは、光伝送システムで高いシェアを持つシエナなど他ベンダーにも広がり、各社が“IP/光融合”製品を投入してきた。 だが、「IP over DWDMは流行らなかった」というのが現時点での結論だ。通信事業者をはじめサービスプロバイダー(SP)のネットワークはほぼすべて、今もIPと伝送レイヤーを個別に構築・運用されている。 この構造が今度
本稿では、2022年度末からいよいよスタートするIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)サービスを中心に紹介します。本記事は、2022年11月16~18日に開催された「NTT R&Dフォーラム - Road to IOWN 2022」における、島田明NTT代表取締役社長の基調講演を基に構成したものです。 昨今、IoT(Internet of Things)の広がりやサービスの多様化を受け、データに基づいた分析やアクションを行っていくデータドリブンの社会へと急速に変貌しています。こうしたデータドリブン社会では、扱うデータ量は膨大に増えるとともに、データ処理に必要となる電力消費量も大幅に増加する見込みです。 例えばデータ量は、動画ではフルハイビジョンをスムーズに視聴するには、1.5Gbit/s程度の回線容量が必要であるのに対して、16K映像では
グレッグ・フリーセン(Greg Friesen)が、Cienaのプラガブル・コヒーレント光モジュール・ソリューションの今後の展開など、Cienaのコヒーレント光技術の投資戦略と次に何が起こるかについて最新情報をお届けします。 グレッグ・フリーセン(Greg Friesen)は、6500、Reconfigurable Line System、Waveserver®製品などのCienaの統合パケット・オプティカル・ソリューションの開発と製品紹介を担当しています。 Ciena製品は世界中の最大規模のネットワークの大半に導入されているため、我々はネットワーク変革や次に何が起こるかについて質問されることがよくあります。 実際、昨年はお客様との会話でこの話題に多くの時間を割きました。当社のお客様は、サービス・プロバイダー、クラウド事業者、コンテンツ・プロバイダー、ケーブル事業者、企業、官公庁など多岐に
広帯域化と経済性の両立に向けて、さらなる進化が期待される光伝送技術。中でも帯域需要が急増し、運用効率化へのニーズも高まるメトロ・アクセスやDCI領域で新技術の導入が加速している。 今や社会生活を支える基盤となった光ファイバーネットワーク。その伝送技術は、飽くなき帯域ニーズに応えるべく高速・大容量化を追求する一方、より経済的に安全・安心な通信サービスを実現すべく日々進化している。 光伝送の適用領域は社会の隅々まで及んでおり、通信事業者の基幹ネットワークや海底ケーブル等の長距離伝送から都市レベルのメトロネットワーク/データセンター間接続(DCI)、アクセスネットワークと幅広い。 光伝送の仕組みと機能光伝送システムは伝送容量や距離、機器構成によって様々な形態があるが、大きく次の2つに分けられる。 光伝送機能に特化した専用装置(光伝送装置)を用いる場合と、電気信号と光信号を変換する機能を持つ光トラ
図2 OTNのマッピングの一例<br>イーサネット・フレームをOTNのフレームに直接マッピングする方式は,機器を単純化できコストも最小になる。この手法は図1の(3)に相当する。 前回は光コア・ネットワークの概要を紹介しました。今回は,ブロードバンド・サービスを光コア・ネットワークで効率的に転送する方式について解説します。その中心となるのが「OTN(optical transport network)」と呼ぶ伝送規格です。 光コア・ネットワークには,様々な種類のブロードバンド・サービスが流れ込みます。光コア・ネットワークの最も重要なテーマは,これらをいかにして転送するのかです。 現在の光コア網では,ITU-T*が2000年に勧告した「OTN」という光伝送規格が,基本プラットフォームとして幅広く利用されています。 OTNは,1対1(ポイント・ツー・ポイント)の伝送に限られていた波長多重技術(W
2010年6月の規格制定をめざして、2008年1月から「40Gbpsおよび100Gbpsイーサネット」の標準化の審議が活発に行われてきたが、基本的な標準がほぼ完成し、これに対応した40Gbpsおよび100Gbps対応のイーサネット製品が相次いで発表されるなど、標準化完了を睨んだ動きが活発化してきている。この標準化作業は、IEEE802.3(イーサネット)ワーキング・グループ内の「IEEE802.3ba」というタスクフォース(作業部会)で、主にサーバ接続などのデータセンター向け用途の40Gbps規格と、通信事業者(ISPなど)向け用途の100Gbps規格の標準化が同時に行われている。そこで、この分野の最前線でご活躍中の日本電信電話(株)未来ねっと研究所 グループリーダの石田 修氏(司会:IEEE 802.1 WG投票メンバー)と日立電線(株)情報システム事業部ネットワーク開発部部長の瀬戸康一
ビジネス推進本部 第1応用技術部 コアネットワークチーム ハディ ザケル 2015年、イーサネット誕生から30年以上が経ち、当初の 10Mbps から今では 100Gbps の通信速度にまで進化を遂げている。更に、今現在 IEEE では 400Gbps に関して標準化が行われており、今後もイーサネットを中心にネットワーク通信速度は発展し続けるであろう。Road to 100G の第1回目の今回は、インターネットトラフィックの現状や100G マーケットについて紹介する。連載第2回目以降は、伝送ネットワークにおける 100G 化のメリットや 注意点について述べる。 Ethernet Alliance で一般公開している、Ethernet 速度の歴史と今後のロードマップ 引用元:Ethernet Alliance「2015 ETHERNET ROADMAP」 連載インデックス インターネットトラ
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