レストランに行くと、店頭に飾ってある食品サンプルのメニューを眺めて何を食べるか決める。でも、当然食品サンプルそのものは食べられない。 食べられないから食品サンプルなわけだが、そこを何とか食べさせてはいただけないだろうか。 何とかしてみました。 (text by 古賀及子) 食品サンプルの魅力 食品サンプルって精巧ですごいなと思う反面、その実の魅力は「やっぱりどこかただようフェイク感」だと思うのだ。 本物以上にあざやかで、テラテラと輝くあのツヤ。本物みたいだけど決して本物じゃないということに可愛さを感じる。 そんなフェイクをパクッと食べられたらこれは面白いんじゃないか。「美味しそうだけど食べられなそうなものを食べる」のだ。 そういったわけで今回は本物の食品を、食品サンプルのような質感にして食べてみようと思う。 なんだか分かりにくいので太字にして開き直ってスタートです。