●介護、入居者減少加速 次に介護事業は、売上高が177億円で前期比0.6%の微増だったが、営業利益が28.6%減の16億円だった。施設への新規入居者数が前期比14.4%減の614名にとどまり、既存施設の入居率も4.5%低下の82.7%になったのが響いた。開設経過年別入居率では、開設1年以上2年未満が58.0%、2年以上10年未満が86.0%、10年以上が71.4%となっており、新規入居者向けのいわゆる「新築老人ホーム」の不振が際立っている。 同社介護事業「ワタミの介護」のトラブルと紛争の多さは、介護業界で有名だ。例えば12年2月に発生した「レストヴィラ赤塚水死事件」。これはパーキンソン病を患っていた入居者を風呂に入れたまま1時間半放置し、浴槽で水死させた事件だ。同社は家族に「入浴中、10分ほど目を離した隙に倒れ、病死した」と説明した。ところが家族の告発を受けた高島平警察署が捜査したところ、
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