問屋の視点から見た暮らしの変化 ▲使ってはいないけれど、捨てられないダイヤル電話。平成生まれは、ダイヤルの回し方を知らない? 問屋として、道具やうつわを扱っている。「クラフト」の定義には「移りゆく、そのときどきの生活に合わせてつくったもの」という項目が入るべき、と思っている。止まらず、日進月歩を恐れない、というべきか。しかし時代に寄り添うばかりではなく、良いものは使われ続け、次世代に伝わっていくのもクラフトだ。 それでも、「便利」というスピード感に満ち溢れた世に生きていると、否応なしに進化し、忘れ去られていく道具もある。問屋たるもの、モノのことを考え、伝えるのが仕事ではあるが、その根底は「いち生活者」でなければ、うわついたものでしかありえない。 私たちが失ったかもしれない、「ひと呼吸」 ・テレビのチャンネル ・湯沸かし器およびガスレンジ ・電話 この3つの共通点がわかるだろうか? 「ひねる