ドットインストール代表のライフハックブログ
外出するまでの20分でどこまで書けるかテスト。 家電業界が誇る経営軽視の歴史 http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20121103 ちきりん女史の見方について、賛同しつつも、見落とされている部分が多いので、そのあたりを指摘しようと思っております。また、処方箋についても。 ■見落とされている”経営軽視”の点 ・重いのは販売コスト ちきりん女史のテキストには価格支配力が量販店等リテールに奪われたという点が問題視されていましたが、実際のところ欧米の製造業においても価格統制の役割は大手チェーンストア側が握っており、消費者により近いところで価格が決まるモデルというのはこんにちの商品流通においては当たり前であって、家電に限らず化粧品、自動車、旅行チケット、ゲームソフトなど中古市場があるないに関わらず結構常識的になってきている分野です。 強いてちきりん女史の言説を補強するのであ
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どこか懐かしささえ感じる話題だけれど、これから思い至る人もいるんだろう。 ・ “消費の時代”から“生産の時代”へ 米を作る。米を食べる。生産と消費。ひと昔前までは単純な話だったように思う。それがいつのまにか、いわば「」付きの「生産」になり始めた。大雑把には「モノ」の生産が飽和することで「価値」の創出が重視されるようになった。有形無形の「価値」を生み出すこと。それも「生産」の意味になった。ターニングポイントはそれこそ大量消費も極まったバブル期あたりだろうと思う。さんざんいい古されたことだけれど、当時の「イケてる」人々が身にまとっていたのは服や時計やバッグといったモノそれ自体ではない。それらのモノに対してあの時代が担保していた「価値」である。だから、消費者にとってもそれは単純な消費行動ではなかった。 こうして消費者の「選択」が重視されるようになると、「選択」自体が表現行為と見做され始める。もち
【日本経済新聞 経済教室 2010年9月17日】 文部科学省の中央教育審議会初等中等教育分科会が7月12日に公表した報告書案では,小中学校の1クラスあたりの人数の上限を引き下げること,それに伴い教職員の数を増やすことなどが提言されている。この少人数化が仮に実現すれば,1980年度に1クラス45人から40人へ引き下げて以来およそ30年ぶりのことになる。 クラスの少人数化は,一見すると児童生徒にとって良いことのように思える。例えば教師の目が届きやすくなるし児童生徒の発言の機会も増える等のメリットがあるからだ。このような混雑の緩和による正の効果は「クラスサイズ効果」とよばれている。しかし教科学習の達成度に関する実証研究では,予想に反してクラスサイズ効果が有意には観察されないか,観察されたとしても非常に小さいという結果が多く得られている。このことは「クラスサイズパズル」と呼ばれ,これまで経済学者の
「到底承服できない」――。文部科学相の諮問機関「大学設置・学校法人審議会」が認めていた大学3校の来春開校に2日、田中文科相がストップをかけたことに、大学の地元から強い反発が噴き出した。 「大学が多すぎ、質が低下している」。不認可決定はそのような理由だったが、3校に落ち度はなかった。開校を見込んで準備を進めてきた学生や大学側は突然の決定に振り回され、激しい動揺が広がった。 「直前に言われても困る。また一から考え直せというのか」 秋田市の秋田公立美術工芸短大2年の女子学生(20)は、来春、短大から生まれ変わるはずだった秋田公立美術大(4年制)の3年次に編入する希望を絶たれた。 「(田中文科相には)できれば考え直してほしい」と困惑気味に話した。 やはり編入を考えていた1年の女子学生(19)も「(短大卒業後の)就職は全く想定していなかったので、他大学への編入も考えなくては」と肩を落とした。 4日に
シャープ、パナソニック、ソニーと、今は亡き三洋電機に続き、日本を代表する家電メーカーが揃って大変な状況に陥っています。今日は、彼らがここまで落ちてきた歴史について、まとめておきましょう。 1.流通に価格決定権を明け渡し、その状態を放置した 振り返れば家電各社の凋落は、20年以上前、いわゆる量販店に価格決定権を握られ、その状況を長らく放置してきたことから始まっています。 その昔、家電製品の大幅な値引き販売をするダイエーに怒ったパナソニック(当時は松下)が、ダイエーへの商品供給をストップするという事件もありました。けれど全体としては、メーカーは量販店の販売力の巨大さにひれ伏し、主力商品の価格決定権を易々と流通に明け渡してしまいました。 この時から、商品が飛ぶように売れても、そこから厚い利益を得て、次の画期的商品の開発原資とする、というサイクルが回らなくなったのです。 流通に価格決定権を握られな
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