閉店時間まで多くの客が対局を楽しんだ=6月30日夜、大阪市浪速区の三桂クラブ(泰道光司撮影)将棋のまちとして知られる大阪・新世界で唯一残る将棋クラブ「三桂(さんけい)クラブ」が6月30日で閉店し、約80年の歴史に幕を下ろした。別れを惜しむ常連客らが朝からつめかけたが、午後8時40分、最後の一人が店を後にすると看板が下ろされ、聖地から将棋文化を支えてきた灯が消えた。 使い込まれた将棋盤と駒新世界は、明治から昭和初期にかけて活躍した将棋棋士、阪田三吉(1870~1946年)ゆかりの地。その一角の商店街「ジャンジャン横丁」にある三桂クラブは、戦後まもない頃に創業した。NHK朝の連続テレビ小説「ふたりっ子」でヒロインに将棋を教えた「銀じい」のモデルで、賭け将棋の世界で「最後の真剣師」と呼ばれた故・大田学さんが指導していたこともある。 界隈にはかつて複数の将棋クラブがあったが、唯一残った三桂クラブも
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