アナウンス後わずか2カ月でLinux Kernelにマージされたことで一躍注目を浴びることになった仮想化技術「KVM」。しかし、その具体的な仕組みや使用方法となると、意外と知られていないのではないでしょうか。この連載ではそんなKVMについて紹介します(編集部) 前回「Linux標準の仮想化技術『KVM』の仕組み」では、、KVM(Kernel-based Virtual Machine)の概要について説明しました。今回はそれを踏まえて、基本的な使い方を説明します。KVMはGUIツールで操作することもできますが、今回は基本を押さえるため、すべてコマンドラインで行ってみましょう。 実際にKVMを使う場合にはGUIツールを使うことが想定されますが、コマンドラインでの操作を押さえておけば、GUIツールの裏側で実際に何をやっているのかを理解できるかと思います。 今回の話の流れは以下のとおりです。
アナウンス後わずか2カ月でLinux Kernelにマージされたことで一躍注目を浴びることになった仮想化技術「KVM」。しかし、その具体的な仕組みや使用方法となると、意外と知られていないのではないでしょうか。この連載ではそんなKVMについて紹介します(編集部) KVMは、Linux Kernel自体をハイパーバイザとする仕組みで、正式名称を「Kernel-based Virtual Machine」といいます。KVMは現時点では、Intel VT-xやAMD-VといったCPUの仮想化支援機能を必要とし、完全仮想化によりOSの仮想化環境を提供します。 この記事では、「KVMの名前は聞いたことはあるが詳しくは知らない」という方、「興味はあるけど使い方がよく分からない」という方を想定し、全3回でKVMの概要と基本的な使い方、今後の課題について紹介したいと思います。 OS仮想化技術のおさらい サー
今回は、Fedora 13を使って最新のLinux KVM機能を解説します。基本的な使い方については省略しますので、基本から学びたい方は以前弊社宮原が執筆した「実践!仮想化ソフトウェア 2009 第5回 Linux KVMを使ってみよう」を参照してください。 CentOS 5とFedora 13のLinux KVMの違い 先述の記事では、CentOS 5.4を利用してLinux KVMの基本的な使い方を解説しました。現在はCentOS 5.5がリリースされていますが、今回は2010年中にリリース予定のRed Hat Enterprise Linux 6(RHEL6)を想定して、よりRHEL6に環境が近いと思われるFedora 13を選択しています。 Fedora 13のLinux KVMおよびその周辺ツールは、CentOS 5に比べて新しい機能が数々追加されており、最新のLinux KVM
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