2011年9月、「黒船来航」と騒がれた「Hulu」の日本上陸。月額1480円(当時、現在は980円)でハリウッドの映画作品や海外ドラマが“見放題”となるサービスは、既存のVoD(ビデオ・オン・デマンド)サービスのみならず、市場全体に大きな影響を与えた。それから1年半が経過し、現在のHuluはどのようにサービスを展開しているのか。同社プロダクト部の福田剛部長に話を聞いた。 Huluは、サービス開始当初から利用者数を公表していないが、「ユーザー層は30代を中心に20~40代が多いです。男女比率では男性のほうが若干多い程度」という。視聴環境は、テレビ、PC、モバイルが同程度で、いずれも3割前後になる。一方、視聴できるコンテンツ数は公称「1万本以上」だが、映画が「1000本以上」でテレビ番組は1万を超えているため、実際には1万1000本を超えている。 もっとも、数だけでいえば競合に対して決して優位