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ブックマーク / wedge.ismedia.jp (4)

  • すし詰めスクールバス事故の悲劇 弱者無視の中国国家体制

    中国甘粛省の農村地域で発生した幼稚園「校車」(スクールバス)事故で園児19人を含めて21人が死亡した。定員9人のマイクロバスの座席を取り外し、64人の園児らがすし詰めで乗せられており、「事故は決して偶然起こったものではなかった」(中国紙・新京報)。中国メディアはその背景に何があるか、突っ込んだ調査報道と論評を展開しているが、この事件から何が見えてくるのだろうか。 「民衆より国家」「農村より都市」「子供より大人」――。そこから浮かび上がるのは、常に社会的弱者がないがしろにされる中国国家体制の限界ではないだろうか。 園児737人に対して 送迎バスはたったの4台 事故が発生したのは甘粛省正寧県。11月16日朝、石炭を運んでいた大型トラックと、「小博士幼稚園」の送迎バスが衝突した。死亡した19人のほか、44人の園児が負傷した。 バスは定員オーバーに加え、霧で視界が悪いにもかかわらず、制限速度60キ

    すし詰めスクールバス事故の悲劇 弱者無視の中国国家体制
  • 売れすぎ家具転倒防止器具「不動王」を開発した団塊エンジニア

    地震時に家具や電化製品などの転倒を防止する。最初の製品は2006年8月に発売し、これまで4タイプを商品化した。昨年までに販売網を拡充したのに加え、東日大震災後の防災意識の高まりにより、今年4~6月期販売数量は前年同期の約7倍に達している。 シリーズには、家具などの上部と壁を発泡樹脂と粘着剤でつなぐ「L型固定式」(家具重量115キロまで転倒防止を実証)をはじめ、L型固定式で取り付けを容易にした「ホールド」、薄型テレビや小物インテリアなどを固定する「強粘着耐震シート」、さらに2段重ね家具の上下を固定する「連結シート」がある。実勢価格は、1200円から4000円台。いずれも大学の実験施設などにより、阪神・淡路大震災時の揺れを再現した自主実験を行って転倒防止性能を確認、「震度7対応」を謳えるようにした。 転倒防止器具使用率は3割弱 不二ラテックスは02年に、子会社で工業用ダンパー(緩衝装置)など

    売れすぎ家具転倒防止器具「不動王」を開発した団塊エンジニア
  • 共産党から離れていく中国メディアの行く末

    「いまの中国の特徴は、国(権力)がどんどん小さくなって、国民がだんだん大きくなっているということだ」 2011年9月26日から2日間の日程で開催された第六回日中ジャーナリスト会議の席上、討論を総括した中国側代表の一人は中国の“いま”をこんな言葉で位置付けた。 言外には、共産党政権のガバナンスの限界を語ったのではないかと思われたが、こんな率直で正確な分析が中国側の代表から聞けたことに軽い興奮を覚えた。 変化する中国側の発言の背景 この会議は、2000年代の半ばに中国で反日ムードが燃え盛り、日人の対中感情が大いに損なわれたことを受け、「日中の対話の場を」という目的で生み出された。 2007年にスタートし、およそ半年に1度のペースで開催され、今回が6回目だ。 私は第3回から参加し、今回が4回目となったが、驚かされるのは中国側の発言の変化(中国側は日の変化が大きいと指摘したが)である。それは彼

    共産党から離れていく中国メディアの行く末
  • ネパール仏跡を中華街にしてしまう?

    先方が自分より弱い場合、中国は領海領土に関して露骨な砲艦外交を試みる。下級外交官まで高飛車な態度に出るらしく、フィリピン政府は業を煮やしている。スプラットリー(南沙)諸島を巡る紛争で見えた姿だ。 フィリピンで英語を やがて移民へ だがヒトやカネが中国から盛んに流入中のフィリピンは強く出られない。北京はそこを見越しているだろう。 例えばフィリピン観光省は中国人客を増やそうと懸命である。売り物は、韓国相手に成功した英語教育だ。 中国発の海外旅行客は、もうじき年間1億人(!)を超すという。あやかりたいと、フィリピンの観光大臣アルベルト・アルバダ・リム氏は2010年7月就任以来度々中国を訪れ、中国人観光客の獲得に努めてきた。 フィリピンへ行く観光客は多い順に韓国から74万人、日から60万人。中国からはわずか18万7000人だ。これを増やせると見る同氏は、中国の錦江酒店にフィリピン進出を促した。中

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