タグ

ブックマーク / blog.goo.ne.jp/seedsbook (8)

  • 魔法の木の実 - 散歩絵 : spazierbilder

    Hamamelis virginiana 和名:アメリカマンサク 「満作」 独名:Zaubernuss(魔法の木の実)、Hexennuss(魔女の木の実)、Hexenhesel(魔女のへーゼルナッツ) 米名:Witch hazel 。 薬効:止血効果、炎症、かゆみを抑える。 雪のちらつく灰色の風景の中、白黒写真の一枚の中でそこだけ色づいたみたいに黄色い花が山盛り咲いている。 寒い中で一番といっていいくらい早くに花を咲かせる木だ。 大抵去年の枯葉がまだ枝に蓑虫のようにからからとぶる下がっていて、その間を埋めるように花は咲いている。 和名の「マンサク」は真っ先に咲く、「まず咲く」と言う言葉から来ているらしい。 でも、山盛りに精一杯沢山の花をつけている木を見ると「満ちて咲く」または「万の花が咲く」からではないのかなあ。。。なんてぼんやり考えながら歩く散歩道の水溜りは厚い氷がまだ融けていない。 魔

    魔法の木の実 - 散歩絵 : spazierbilder
  • 地球温暖化防止対策 - 散歩絵 : spazierbilder

    西半球で600ミリオンの人間が同時に飛び跳ねることで、地球の軌道を変える事が出来ると考え、提案しているHans Peter Nieswardというドイツ人の学者がいるそうだ。公転の内側から蹴飛ばして地球を太陽からちょっぴり離すというなんとも驚くべきアイディア! 決行は2006年7月20日11時39分13秒(Greenwich Mean Time)である。 これによって 1.温暖化を多少い止める事が出来る。 2.全体にマイルドな気候になる。 3.一日が25時間になる。 という結果が生まれると予想(妄想)しているそうだけど、もしそんな事が可能なら、面白い発想だ。温暖化をい止める事が出来るのは結構なことだし、一日25時間になるのも私は個人的に歓迎する。 だけど地球の重量から考えて、これだけの人数が飛び跳ねるだけでは全く足りないでしょう? 飛び方も問題だし。。。 ところで。。。 このハンス・ペ

    地球温暖化防止対策 - 散歩絵 : spazierbilder
  • 散歩に行きませんか? - 散歩絵 : spazierbilder

    天気予報は晴れたり曇ったり。 テーブルの上に”ひりひり釦”の影が映っている。 マグカップ片手に外に出ると、予報どうりの空模様らしい。 ちょっと散歩日和ではないか。 。。。と言う事でお茶の飲みかけを放っておいて、出かけよう。 どこに行こうか? ヴュルフラート(Wuelfrath)と言う町にヨーロッパ最大の石灰石採石場跡がある。 そのあたりを散策してみる。 石切場跡地のトンネルを”タイムトンネル”となずけて地層の歴史をみせている。 いったい何が展示されているのか興味深深だ。。。。 160mのトンネルの中に入ると8つのブースがそれぞれの時代を物語っているのだが、 どれも子供騙しで、中途半端な展示で残念。 トンネルを抜けるとそこは採石場跡 現在自由には脚を踏み入れる事が出来ないので、自然が復活している うっそうと茂った樹木の間に苔むした施設。 採石跡は一部水に沈んでいる。 一だけ電柱が水面から飛

    散歩に行きませんか? - 散歩絵 : spazierbilder
  • 謎の物体 - 散歩絵 : spazierbilder

    だいぶ汚くなっていた台所の床を這いずり回って磨いた。 台所だからすぐに又汚れる。しかし今日は天気も悪いし床磨きをする事にした。 ふと視線を少し上げると、床の向こう隅、棚の下の陰に何か見える。 それは大きめのオリーブのような形で、影のなかに薄明るい色をしている。 いつか転がったジャガイモがそこで干からびているのではないかという様子でもある。 多分そんなところかもしれない。でも、ジャガイモは干からびたら黒くなるのだなあ、などとぼんやりとした頭で考える。 以前ジャガイモを乾燥させた物と金細工をネックレスに仕立て上げた作品を見たことがあるが、それは黒く小さく縮んで不思議な物体に変身していた。 だから、やっぱりあれはジャガイモではないだろう。すると、ひょっとして作りかけてうまく行かずにほっぽらかしにしたパン生地の一部かなにかのようにも見えてきた。発酵しないパン生地をふてくされてちぎって丸めて放ったこ

    謎の物体 - 散歩絵 : spazierbilder
  • 聖霊降臨祭 - 散歩絵 : spazierbilder

    窓を開けると、相変わらずの薄曇りの空が広がっていて、くぐもる喧騒が伝わってくる。 隣の普段は駐車場に使われている広場に移動遊園地がやって来て、準備を始めたのだ。 まだ動かないメリーゴーラウンドには灰色のカバーがかかっていて、売店小屋やくじ引き小屋の窓は固く閉ざされている。その前で関係者らしき男たちが昼休みなのかビールを飲みながらパンをかじっている。始まる前の気ぜわしさと、それに相反する物憂げな空気は、丁度今日の曇り空と同じ色合いだ。 5月15日日曜日、16日月曜日はPfingsten-聖霊降臨祭-である。 Pfingsten(フィンクステン)は”Pentekoste’”と言うギリシャ語の”50番目”と言う言葉が元で、ゴート語の”Paintekuste" と”中高ドイツ語の”Pfingesten"が合わさったものらしい。 Pfingsten月曜日はイースター日曜日から丁度50日目であり、キリ

    聖霊降臨祭 - 散歩絵 : spazierbilder
  • 風吹く-氷の聖人たち- - 散歩絵 : spazierbilder

    隣家からはひっきりなしにくしゃみが聞こえてくる。 ちょっと晴れたが、寒い。 風が強い。 5月12日から14日までを聖人”Pankratius, Servatius,Bonifatius"にちなんで "Eisheilige"-氷の聖人-という。 ちょうどこの頃中央ヨーロッパでは突然寒くなって地面が凍ったり、雪が降ったりする事が多い。 農家の言い伝えでは、この時期が終わるともう寒は戻らないといって、心待ちにしているのだ。 *12日聖パンクラティウスの日に地面が凍ると庭がすっかりダメになる。 *13日聖セルヴァティウスの日が過ぎれば、夜霜が降りる心配が無い。 *14日聖ボニファティウスの日以前に夏は来ない、聖ソフィの日以降に霜は降りない。 昔、農家ではこの時期、夜は火種を用意して待機していたそうだ。折角みずみずしい芽が生え揃った畑を凍り風にあらされて被害を受ける事も多かったのだろう。 今日聖パン

    風吹く-氷の聖人たち- - 散歩絵 : spazierbilder
  • みそっぱ - 散歩絵 : spazierbilder

    歯が少し痛い。右の奥歯だ。 歯医者に予約を取らなければいけない。。。ともう数週間前から心に言い聞かせている。 昔は良く”みそっぱ”の子供がいたものだが、最近あまり見かけない。 最近、といってももう去年の個展の時の事だが、オープニングでとても利発な5歳の少女に出会った。 大人が相手でも物怖じせず、大きな笑う眼で物を言う子供だった。 帰り際、彼女はスタスタスタとやってきて私を見上げて”私ね、ここで見た絵はお菓子一袋よりずっと好きだよ”という素敵な賛辞をくれた。なんてうれしい言葉だろう。 横で彼女の母親がやはり笑いながら”この子お菓子が大好きなの”という。 それは彼女の最大級の賛辞だった筈だ。 彼女が大きな口をぱっくりあいて笑った笑顔には見事にみそっぱが並んでいた。 ”後で写真を送るね”と約束すると、大きな眼をくりくりさせて ”ほんと!? そうしたら私、始めて手紙をもらうんだ!”とうれしそうにク

    みそっぱ - 散歩絵 : spazierbilder
  • 白アスパラガスと赤いイチゴ - 散歩絵 : spazierbilder

    畑の横を歩くと、妙に畝の高い場所があって、土山の下にはアスパラガスがひっそりとしかし逞しく育っている。 陽に当って色がついてしまうと味がかわるので土の下に隠されている。 この時期になると出稼ぎでポーランドなどから来る日雇い労働者が、汗水流して収穫するのだ。 それは傷つきやすいので、丁寧に人手で収穫されなければいけない。 ドイツ人は白アスパラガスに目がない! 採りたての白アスパラガスは内から輝くような薄いクリーム色で、いかにもきめ細かく美味しそうだ。 もう店で買う前から生唾を飲んでしまう。 細くて直径1,5cm、太くて3cm程の物もあって、採りたてはいかにもみずみずしく、水分をたっぷり含んで折ればパキッと飛沫が飛び、生で齧るとシャリッと音がし、口の中には独特の香が広がるのだ。 しかし、生でガシガシべるものではない。なぜならアスパラギン酸はゆがかれてから特有のうまみが出るというものらしい。

    白アスパラガスと赤いイチゴ - 散歩絵 : spazierbilder
  • 1