小学4ねんせいの時、土よう日登校かなにかで学校にお弁当を持っていくことがあった。 わたしはなかよしのAちゃん、Bちゃん、Cちゃんと机をくっつけて食べることにした。 手洗いうがいをすませてさあ食べようとなった時、Aちゃんが手さげぶくろをあさりながら「あれ、お弁当わすれてきた」と言った。 小さめのおにぎりを3つもっていた私は、Aちゃんに1つ分けてあげることにした。 「これ食べていいよ」とわたしたとき、Aちゃんは笑顔でありがとうと受け取った。 ほかの子たちからもおかずを少しづつ分けてもらいながら、おだやかにお弁当タイムはすぎていくはずだった。 だけど、Aちゃんがホイルを広げおにぎりにかじりつく直前に、Bちゃんがおもむろに言い出した。 「そのおにぎり、増田ちゃんのお母さんの手垢とか汗ついてるんじゃない?」 びっくりした。わたしはBちゃんに返すことばをその場で見つけることができなかった。 言われたA