昨年11月、関西地方の閑静な住宅街。その晩、中学2年生のマミ(14)は午後9時を過ぎても帰ってこなかった。不安になった母親(51)は、車で深夜の街を走り回った。 ほどなく目に飛び込んできたのは、男女3人に両脇を抱えられながらフラフラになって歩く娘の姿だった。 「何してるの!」。声をかけると、4人は一斉に逃げ出した。近くを通りかかった警察官に一緒に捜してもらい、ようやく駅前のコンビニエンスストアのトイレで捕まえてみると、娘の目は腫れ上がり、転倒したのか体はアザだらけだった。 家に連れ戻し、ぐったりと死んだように眠るマミの枕元でカバンをあさってみた。出てきたのは4枚の写真。娘と同世代の少女たちが写っているが、誰一人として知った顔がない。パイプや、ビニール袋に入った草も写っていた。「その時点でも、それが大麻だとは夢にも思わなかった」と母親は振り返る。 マミら女子中学生5人が逮捕されるなどした大麻