昭和33年(1958年)の創業以来、47年ものあいだ中目黒の名店として愛された居酒屋「もつ焼きばん」。駅前の再開発に伴い閉店したが、平成26年(2014年)10月、創業者の家族の手により、ついに誕生の地・中目黒にて再オープンを果たした。今回はその「もつ焼きばん 中目黒本店」をレポートする。 平日の16時過ぎ、中目黒駅からほど近い路地で赤ちょうちんを灯す「ばん」へ。『東京ブギウギ』が流れる店内には、オープン直後と思えないほどお客がわいわい、煙がもくもく。カウンターのすみに陣取り、まず頼んだのは・・・。 「元祖レモンサワー」と呼ばれる由縁 同店が「元祖レモンサワーの店」として認知されるきっかけとなったレモンサワー。この、焼酎を炭酸で割ったものを最初に“サワー”と呼んだのが、まぎれもなく「ばん」である。 価格は400円(税別。以下、価格はすべて税別)。その内訳は、甲類焼酎「一風」と氷が入ったジョ