「京浜急行電鉄」はいわゆる“大手私鉄”の一角に名を連ね、路線の総延長は87.0km。品川から海沿いを走って横浜、そして横須賀・三浦や逗子方面を結ぶほか、羽田空港へのアクセスも担う首都圏の交通網に欠くことのできない“大動脈”のひとつだ。最高時速の120km/hは、京成電鉄の特急スカイライナーを除けば、なんと関東の鉄道路線で最も速い。下町風情漂う海沿いの町を、高速で駆け抜けてゆく赤い電車。それを人は「路地裏の超特急」と呼ぶとか呼ばないとか……。 なぜ京急ばかり“斬新な”企画を連発できる? そんな京急電鉄なのだが、最近鉄道会社に“あるまじき”やわらかさでしばしば話題になっているのだ。例えば今年の夏。マンガ『北斗の拳』とコラボして、駅名を「京急かぁまたたたたーっ」(京急蒲田駅)に変えてしまうなどという荒業を見せた(正確には駅名看板を一時的にアレンジしただけだが)。さらには、創立120周年事業の一環