こんにちは。 六号通り診療所の石原です。 明日からまた診療です。 ちょっと気合を入れますね。 今日は認知症についての話です。 Bさんは70代の女性で、 僕は彼女と老人ホームで出会いました。 その老人ホームに90代の彼女の父親が入所したので、 そのことで関わるようになったのです。 その父親は認知症でした。 入所した時から、 「わたしにはやるべきことがある。 こんなところにいる訳にはいかない」、 の一点張りで、夜も昼もなく、 ホームから脱走を試みました。 以前はその近くにあった実家に戻りたい、 ということなのですが、 その家は既に存在しないのです。 その度に娘のBさんが呼ばれ、 「すいませんねえ。皆さんにご迷惑をかけて」、 と言いながら、父親を宥め、 時には一緒にホームで夜を過ごしました。 ある日興奮した父親はベットから転倒、 足の骨を折り、それからは寝たきりとなりました。 肺炎を繰り返すなど