滋賀県彦根市の人気キャラクター・ひこにゃんが2006年のデビュー以来、毎年末に陣頭指揮していた彦根城天守のすす払いに、今年は参加しないことが決まった。 天守での作業に危険が伴うため、安全面に配慮した。ひこにゃんのスケジュール調整を担当する市企画振興部は「趣向を変え、今年は餅つきを担当してもらう」としている。 ひこにゃんのすす払いは、国宝・彦根城築城400年祭開幕前の06年に、同祭をPRするために開始。命綱を付け、懸命に1年の汚れを落とすけなげな姿は、たちまち評判となった。 ただ、3層3階の天守は高さ21メートルもあり、3階の窓から狭い廊下(地上約16メートル)に出ての作業は命がけという。ひこにゃんは07、08年にも、井伊直弼と開国150年祭などをPRするためにすす払いを担当したが、市幹部は「大きな頭に彦根藩主の兜(かぶと)・赤備(あかぞな)え天衝脇立(てんつきわきだて)をかぶったひこにゃん