1950年代に公開された邦画3作品の廉価版DVDを販売する「コスモ・コーディネート」(東京都中央区)に対し、著作権が存続しているとして映画製作会社「東宝」が販売差し止めや1350万円の賠償を求めた訴訟の判決で東京地裁は17日、販売差し止めと108万円の支払いを命じた。清水節裁判長は「公開から70年を経ておらず、著作権の保護期間内」などと判断した。 3作品は「おかあさん」(成瀬巳喜男<みきお>監督)と「暁の脱走」(谷口千吉監督)、「また逢(あ)う日まで」(今井正監督)。判決などによるとコスモ社は「著作権は消滅した」として3作品のDVD計3000本を作製し1本1800円で販売した。