「STAP現象を再現することはできなかった。来年3月の期限を待たずに、ここで実験を終了することにした」 理化学研究所は12月19日に開いた記者会見で、STAP細胞の検証実験打ち切りを発表した。小保方晴子研究員は12月21日付で理研を退職。STAP細胞を巡る騒動に一定の区切りを付けることになった。 STAP細胞は本当にあるのか―。英科学誌「ネイチャー」に掲載したSTAP細胞に関する論文に疑義が持ち上がると、理研は4月から1年間を期限に、検証実験チームを発足させた。 7月から5カ月間は、小保方氏も立会人や監視カメラの管理下で検証実験に参加。チームとは別の方法でSTAP現象の再現に取り組んだが、いずれも成功に至らなかった。 コツは再現できず 「200回以上、STAP現象に成功している」。今年4月の記者会見でこう語った小保方氏。理研の相澤慎一・検証実験チームリーダーはこの点について、「緑色に発光す