自動販売機は日本文化の定番だ。国内に550万台以上あり、割合は国民23人あたり1台と世界最高水準になっている。 自販機は至る所にあり、設置場所はほぼ常に屋外だ。このため、日本を訪問する人の目には直ちに飛び込んでくる。かなり変わった商品も含め、ほぼ何でも売っている。ただ、大半の自販機には冷たい飲み物や温かい飲み物が詰まっており、中には「ポカリスエット」や「カルピスウォーター」のように面白い英語名の商品もある。 夜になっても電源が切れることはなく、むしろ鮮やかな色彩と明るい光を放って本領を発揮する。 写真家の大橋英児氏は数年をかけ、日本全国で深夜に自販機を撮影してきた。そして、これらの写真を「Roadside Lights」と題した本にまとめた。 大橋氏にとって自販機はかつて、「灯台」の役割を果たしていた。大橋氏によれば、このプロジェクトを始めたきっかけは、夜のシフトから帰ってきた際、自宅の近