森喜朗氏(中央)らとともにラグビーW杯の日本招致に尽力された徳増氏(左端)に、招致活動の舞台裏をうかがった 【写真提供:徳増浩司】 日本でのラグビーワールドカップ(W杯)開幕まで、あと3日。ようやくメディアの関心も、来年の東京2020ではなく、直前に迫った4年に一度のラグビーの祭典に向けられるようになった。何しろサッカーのW杯や夏季五輪に並ぶ、世界3大スポーツイベントのひとつである。開催都市は12で、出場チームは20カ国。2002年のサッカーW杯は日韓共催だったので、半分に割ったらラグビーW杯のほうが規模感は大きい。加えて大会期間は44日間。来年の東京五輪とパラリンピックを合わせた期間よりも長い。 ラグビーW杯はわが国にとって、まさに空前のスポーツイベントである。では誰が、この大会の招致を最初に言い出したのだろうか? 大会の招致委員会委員長と組織委員会の副委員長を歴任した、森喜朗氏であろう