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ブックマーク / krafty.jugem.jp (4)

  • Krafty | 『吉田アミは書きました』

    先日の文学フリマで購入したもののうちの一つ。吉田アミ氏による個人誌で、しょぼい技術と端末で撮ったのでこういうケバい色になったが、実際はもっとオレンジ色の地に黒い文字というシンプルなものだ。 構成としては最初に五つのインタヴューが並べられ、その後に『ユリイカ』や『オトナアニメ』、あるいはソクーロフや西川美和氏の映画のオフィシャル・ブックやパンフレットに収められた文章と書き下ろされた「<サマースプリング>その後のお話」といった散文が収められている。これまでの吉田氏の辿ってきた軌跡の一つが、こうして纏まった文章として読めるのは嬉しいことだ。 例によっていい加減な言及になってしまうのだけど、この冊子に纏められた文章を読んでいて連想したのが例えば橋治氏の評論だった、と書けば驚く人もいるだろうか。少なくとも文章を読む限りでは橋氏のことに関しては名前すら書かれることがない吉田氏の文章から、よ

    amiyoshida
    amiyoshida 2007/11/22
    前提を端折るという方法で書いてるのは媒体が専門誌だから。情報は他でも手に入れようと思えば入れられる。それ以外が書きたいという感じだろーか。なので抱いた感想は正解だと思った。
  • Krafty | 吉田アミ&tamaru"thereness of a voice"

    逆説的に考えてみれば一番理解出来ない存在とは実は自分自身ではないだろうか。例えばこうして私は文章を書く。書いている内容は私がつらつらと考えてきたことであり、それが活字として現前することもまた当たり前のことなのでそれは日常的な所作として普通に受け留めればいいだけのことである、とひとまず言うことは出来る。しかし、そこでふと立ち返ってしまう瞬間が生まれる。これは当に私が考えたことなのだろうか、私は何故こんなことを考えたのだろうか、と。そして考えたことがこのようにして活字になってしまうことは自分からその思考が手放されてその言語を読める人間には円滑に伝わるものとして公開されたということであり、既に私のものでなくなっている以上改めて読み手としてその文章を読み直し、そこに一抹の違和感や距離を覚えたとしてもおかしくない。私によって紛れもなく生み出された、そして同時に明白に私を離れてしまった産物をそこに存

    amiyoshida
    amiyoshida 2007/04/06
    音が悪いのでわかりにくいですけど…
  • Krafty | Asian Beauty"Beatiful∞p (美しき無限無限無限ループ)"

    宮台真司氏は『絶望 断念 福音 映画』の中でファウストの音楽について触れる際に「学校の音」という言葉を用いている。氏が中学生だった頃、放課後バンド演奏の練習に明け暮れていた時に同時に聴こえた「風の音やスポーツの歓声」が「混じり合い」、風景と同時に記憶される音となった、と。そしてその音によって記憶されていた感覚が高校一年生の時に聴いたファウストの『ファウスト』によって蘇った、と記している。実際にファウストの『ファウスト』はノイズの中にローリング・ストーンズとビートルズの曲のフレーズが飛び出し、それから素っ頓狂なピアノの演奏やその他録音された様々な「音」が時に極端にエコーなどで加工されたりして継ぎ合わされて進行して行くという、喩えるならデヴィッド・リンチ監督の『イレイザーヘッド』並みのシュールさが全面に広がる恐ろしい作品なのだけど(暴力温泉芸者の作品にその意味では似ているかもしれない)その出鱈

    amiyoshida
    amiyoshida 2007/01/29
    アジビ評。うれしいー。 とコメントしてたんだけどパーマリンクが間違ってたのではりなおし。
  • Krafty

    久しぶりにグローバル・コミュニケーションの『76 14』を聴いている。テクノに興味を持ち始めた二十歳ぐらいの頃に、相対的にメロディがあって分かりやすく、部屋でリラックスして聴けるという理由からアンビエント・テクノを中心に入っていった過程で手に入れた一枚だ。今でもなおリマスタリングされて再発されるという、年月を経てもなお色褪せることのない、そしてファンに根強く支持される作品でもある。 聴きながら昔のことを思い出していて、漠然と考えたのはこのアルバムに限らず90年代初頭のテクノはどこか楽天的で清らかなものであるという印象だった。もちろん反証として当時の荒廃を表現した様々な作品があることも確かだろう。いつもの思い付きでしかないのだけど、ただ少なくとも当時の自分の視野に入ってくるのがそういう楽天的で清涼な雰囲気を帯びたものであることは間違いがなくて、そう考えてみると成長するにつれて自分が触れる音

    amiyoshida
    amiyoshida 2007/01/17
    アジビ評。うれしいー。
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