クーエの自己暗示法 エミール・クーエ(1857〜1926)フランス人 サジェッション(自己 暗示法)の創始者、暗示で奇跡的治療を行なう フランス北東部のナンシー市に、エミール・クーエという薬剤師が開業していました。ある日、一人の男がある薬を欲しいから売ってくれるようにと頼みました。クーエは自分のところにある薬がすでに期限を過ぎているだけではなく、色も褪せているので、この薬は効かないだろうから、売るわけにはいかないと断わりました。するとその男は「その名前の薬は効くのだからぜひ売ってくれ」と懇願したので、クーエも「では責任は取らないから」と売ることにしました。数日するとその男が現れて、「あの薬をのんだら病気が治った」とお礼を述べました。驚いたクーエは、なぜこのようなことが起こるのかを疑問に思い、薬の効果には薬という物質の他に、「必ず治るという‘思い’」が働くのではないかと考えました。こ