世界陸上で、「メディアレース」なるものが行われるのをご存知だろうか。 言葉の通り、世界陸上を取材しているメディアが800mを走るのだが、800m前日本記録保持者、横田真人氏はこう説く。 「800mは人生そのものです」 人生なんて大げさな、と思うかもしれない。振り返るには800mは短すぎる、とも。 たかが800m。されど800m。ドーハで行われたメディアレースの悲喜こもごもを紹介したい。 200m地点で第一次後悔の波に。 まずはじめに。このレースはメディア対象だが、大きく分けると3つのタイプのグループに分かれる。真剣に走ろうとする人と、ちょっと自信があって参加した人、面白そうだから参加した人。参加標準記録などはもちろんない。レベルも意識も天と地ほどの差がある。 真剣組の多くはスパイクとユニフォームを持参。世界陸上の取材に行くのに、なぜスパイクを持参するのか、一般人には全く理解できないが、彼ら
![世界陸上のメディアレースが面白い。人生を反省し、選手を尊敬する800m。(及川彩子)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f2607ac23e1c22ff4a1fd7fd4cc472d144756636/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fd%2F9%2F-%2Fimg_d9e00df41b75678c0cabb96141e89e45194775.jpg)