創業以来ほぼ全員リモートワークという会社「キャスター」を経営する石倉秀明氏の下には、コロナ禍で企業・マネジャーから続々相談が寄せられるようになったという。葛藤する企業の姿から見えてきたのが、そもそも「多様な働き方をする人たち」のチームでパフォーマンスを上げることができない日本企業の現実だった。具体的に何が問題なのか、「マネジメント・シフト」をどう進めるべきなのか。近著『これからのマネジャーは邪魔をしない。』から特別公開する──。(第1回/全2回) *本稿は、石倉秀明『これからのマネジャーは邪魔をしない。』(フォレスト出版)の一部を再編集したものです。 自分の「仕事」が分からない日本企業のマネジャーたち 「マネジャーの仕事とは何ですか?」と問われた時、あなたならどのように答えるでしょうか。 上手に部下を動かすこと、一体感を作ること、メンバーを成長させること、できる人材を育てること……多くの人