流出重油をどこまでも追いかけるロボットブイ (1) 2008年4月18日 環境 コメント: トラックバック (0) 1/3 タンカーから流出した重油で真っ黒になった海鳥、廃棄するしかなくなった養殖ノリ、泳げなくなった海水浴場……。重油の流出事故は、経済にも生態系にも多大な被害をもたらす。その被害を最小限に食いとどめるために開発されているのが「浮流重油自動追従ブイ」。これはAUV(自律型無人探査機)と呼ばれる一種のロボットである。水中ロボットの開発に長年携わってきた大阪大学 加藤直三教授にお話をうかがった。 世界で頻発する重油流出事故 浮流重油自動追従ブイの実験機。全長は約2mほどになる。 ──海上での重油流出は、大変な被害を及ぼすと聞いています。 日本における重油流出事故としては、1997年に日本海で起こったナホトカ号が最も衝撃的でした。この事件では6240klの重油が流出し、日本海沿岸に