【9月8日 AFP】世界の畜産・酪農大手20社が排出する温室効果ガスの量が、ドイツや英国の経済活動による排出量を上回っていることが、欧州のNGOが7日に公開した報告書で分かった。 「ミート・アトラス(Meat Atlas)」は、独ベルリンに拠点を置くNGO「ハインリッヒ・ベル財団(Heinrich-Boll-Stiftung)」と環境NGO「地球の友ヨーロッパ(Friends of the Earth Europe)」の年刊誌で、畜産と肉の消費に関する公的な科学データをまとめている。 これによると、畜産・酪農大手20社の排出量は二酸化炭素(CO2)換算で9億3200万トンに上った。うち4分の1以上はブラジルの世界的食肉加工大手JBSによるものだった。 同じ測定基準で計算すると、ドイツ全体の排出量は9億トン余り、フランスや英国の排出量はその半分程度となる。 国連(UN)の報告書によると、世界