「NARUTO」「黒子のバスケ」「銀魂」「BLEACH」。部屋に並ぶのは、500冊以上の『週刊少年ジャンプ』。一番古いものの表紙をめくると、そこにはすでに連載が終了した名作マンガが並んでいる。2011年3月以降に発売されたジャンプ。連載の移り変わりが、月日の経過を静かに教えてくれる。津波の甚大な被害を受けた宮城県名取市であの日の出来事を「語り部」として伝え続ける丹野祐子さんはあの日、閖上中学校1年生だった息子・公太さんを津波で亡くした。【BuzzFeed Japan / 千葉雄登】 【漫画】震災後、おもちゃ屋から消えたものとは 体験談を描いたマンガが話題に 丹野さんは今も、公太さんが愛読したジャンプを毎週買い続け、書棚に並べる。 そして、我が子と義理の両親を失うという辛い経験を掘り起こし、語り続ける。 それは、あの日の自分たちの姿をありのままに語ることで、聞く人だけでなく、自分にも思いを刻