筆者は埼玉県出身・在住である。そのことを初対面の人に話すと、「やっぱり池袋よく行くの?」とか「野球はライオンズを応援してる?」とか大抵訊かれる。 池袋には別に行かないし、ライオンズの話題も見かけない。うどんも特段食べないし、千葉を敵対視もしていない。――そう、筆者が住んでいるのは埼玉県東部。ここは埼玉であって「埼玉」でない場所なのだ。 この記事は、「埼玉」として一緒くたにされて雑に同一視されがちな埼玉県東部のアイデンティティを説明し、理解してもらおうというものである。 埼玉県東部民は池袋に行かない「埼玉県民が東京に行くと言えば池袋」「池袋は実質埼玉」みたいな言説があるが、これは部分的に偽である。何故なら埼玉県東部民は池袋には行かないからだ。 そもそもなぜ埼玉県民→池袋なのか。これはひとえに鉄道ネットワークによるものだ。 埼玉県を通る主要路線の模式図を示した。黄色で覆った埼玉県中西部を見ると

