女性だけを幸せにする遺伝子が見つかった。MAOAと呼ばれる遺伝子の低発現型で,被験者345人の自己報告による幸福度との関係を分析したところ,この遺伝子を持つ女性は持たない女性より幸福だった。男性では同様の関連性は見られなかった。MAOA遺伝子は,セロトニンやドパミンといった気分をよくする神経伝達物質を分解する酵素に作用し,その活性を制御する。MAOA遺伝子が低発現型の場合,これらの物質が増える。女性は不安障害や気分障害に罹りやすい反面,全般的に男性より幸せに感じているといわれるが,こうした精神状態の性差の解明に今回の発見が役立つと考えられる。(吉田素子) Study Finds Gene That Predicts Happiness in Women New Finding May Help Explain the Gender Difference in Happiness A new