晴れ晴れとしているこの気持ちを陽気と表現した。 復讐の標的は実父である。散々母を足蹴にし、倫理の欠片もない振る舞いで好き放題に傷付けた男だ。 ごく自然な流れで暴力の矛先は私達兄妹にも向いた。意に沿わない子供を殴る蹴るなどし、それを躾と称するベタなものだった。身動きする姿がテレビゲームの邪魔であれば、幼い子供三人並べて正座させ、泣くな動くな喋るなと厳命した。兄も私も妹もその命を守れる程の齢でなかったから、やはり蹴られた。それでも姉が風呂場で熱湯を掛けられた、という話を聞けば当時は足蹴すら有難かった。 最も印象深い暴力は小学校の頃、床に押し倒された事である。床に両手を縫い止められ、「お前は子供で女なのだから、親で男の言う事を聞け」と言われた。あまりの理不尽さに声も出なかった。「早く謝れ。女だから男に力で敵う訳ないぞ?ほら?どうする?」等と言われ、悔し泣きしながら謝らされた覚えがある。この嘲り煽
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