北陸新幹線の延伸開業から1カ月たち、関西、中京圏から北陸方面への移動には敦賀駅での乗り換えが必須となった。延伸後初の大型連休となるゴールデンウイーク(GW)を迎えた。GW前半は、乗り換えで多くの観光客が駅を利用していたが、ベビーカーや車いすでの乗り換え時間に対する不安や、中京圏からの特急「しらさぎ」で北陸へ向かう際の不満が聞かれるなど、課題があらわになった。 (林侑太郎) GW初日の4月27日、記者が名古屋駅から「しらさぎ」に乗り、敦賀駅で新幹線「つるぎ」に乗り換えて福井駅へ向かった。午前9時20分ごろ、敦賀駅に近づくと、車掌が乗り換え方法をアナウンス。駅には10人以上のJR西日本社員が追加で配置され、誘導に当たった。到着した1階から3階の新幹線ホームまで、高低差約30メートルの移動には5分ほどかかった。 この日は「しらさぎ」、関西圏からの「サンダーバード」の両特急ともに満席はなかった。敦