のと鉄道の車内で3日、サックス奏者の門田“JAW”晃介さん(48)とミュージシャン大竹創作さん(48)のライブが開かれた。貸し切り車両を運転した山際良太運転士(47)=東京都日野市出身=が、門田さんの中学高校の吹奏楽部時代の1期後輩だった縁で実現したイベントで、乗客は“3人による”セッションを楽しんだ。 穴水-七尾駅間の往復約2時間の行程で、約30人が乗車。「A列車で行こう」「時には昔の話を」のほか、2人それぞれのオリジナル曲など計11曲が演奏された。乗客はジャズファンと旅行者が半々で、アップテンポな曲では歓声を上げ、ゆったりした曲では車窓を楽しむ姿が見られた。 山際運転士は「震災後から継続的に先輩が連絡をくれて、思いを向けてくれる人がいるなと思えたから、やっていけた」と来訪に感謝。のと鉄道の車内で演奏するのは10年ぶりとなる門田さんは「それぞれの成長ぶりを確認し合えてよかった」と話した。