四国霊場第88番札所の大窪寺に到着した菅直人元首相=29日午後2時30分、香川県さぬき市多和兼割、戸田政考撮影四国霊場第88番札所の大窪寺に到着した菅直人元首相=29日午後2時30分、香川県さぬき市多和兼割、戸田政考撮影 【戸田政考】四国霊場八十八カ所の遍路を続けてきた菅直人元首相(66)が29日、最後の88番札所大窪寺(香川県さぬき市)に到着した。年金未納問題で民主党代表を辞任した後の2004年7月から9年余をかけ、歩き遍路を終えた。 「原点に戻ってみよう」と遍路を始め、首相退陣後に再開。札所に着くたびに、東日本大震災の被災地や原発事故のことを思い手を合わせた。この日午後2時半、大窪寺に到着すると、出身の山口県から駆けつけた小中学校の同級生ら約30人が迎えた。 菅元首相は「ゆったりとした時間の流れや、人とのつながりにふれた遍路だった。最後の札所の門をくぐる際には、達成感と、終わって