事件の現場となった家では、被害者と容疑者の名が表札に並び…。表札から自分の名が外されていたことが「動機」の1つになったと検察側は指摘した=長野県富士見町(芦川雄大撮影) 自分の妹を殺した妻を、夫は「ずっと支えていくつもりです」と法廷でかばった。長野県富士見町落合で町社会福祉協議会臨時職員の五味絵里子さん=当時(24)=を殺害した罪に問われた元同協議会職員、五味咲被告(24)の公判に、絵里子さんの実兄で咲被告の夫が4日に証人出廷した。血を分けた妹を残忍な方法で奪われた遺族でありながら、夫は犯人の妻への「思い」が強いと証言した。あまりに切ない殺人事件の被害者・加害者となった2人の女性を、最も近くで見てきた夫の「結論」とは−。(芦川雄大) 迷いなく明言「ぼくの気持ちは…」 検察官「妹さんでもある被害者よりも、被告に対する気持ちは強いですか?」 夫「はい」 弁護人「離婚するつもりは?」 夫「形式上