https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1211161397 始めから終りまで一本調子の単式能に対して,舞台を前後に分けるのが複式能です。複式能では,主人公であるシテも前半がこの世における生身の化身,後半があの世における亡霊というように,二重の役割を演じますので,これが夢幻の境地を誘うから夢幻能にもなるわけで,ここから複式夢幻能という言葉が出てきました。 なお,下記の参考文章・URLをどうぞ。 ・・・・・ 能楽師などの間では「複式夢幻能」などと言う言葉はほとんど使いません。この言葉は、おそらく評論家あたりが使い始めたのでしょうが、私の考えでは、この「複式」には2つの意味が含まれているように思います。 まず、夢幻能に対する言葉として現在能または劇能と言いますが、夢幻能が通常、中入りを挟んで前場と後場の二つに分かれてい