印刷 関連トピックスNEC 犯罪捜査に活用する、手のひらの「掌紋」のデータベース(DB)について、照会時の検出精度が落ちる不具合が4年以上続いていた、と警察庁が27日発表した。容疑者を誤認した可能性はないというが、捜査対象となる人物や余罪を見落とした可能性があり、改修と再照会を進めている。 不具合は、2007年1月に事件現場で採取される「遺留掌紋」の登録システムを更新した際、担当したNECが、掌紋用ではなく、誤って指紋用のプログラムを導入したのが原因という。以降、約10万2千件のデータが不正確に登録された。 掌紋は、手のひらに刻まれた細かな線のような模様で、指紋のように一人一人異なる。複数箇所に表れる特徴を数値化してDB登録するが、指紋は数値化の手法が少し異なる。 余罪捜査で、他の事件の容疑者から採取した「押捺(おうなつ)掌紋」を、遺留掌紋のDBに照会する場合、類似性に応じて999