北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記の死去は、国営朝鮮中央テレビで金総書記の動静など重要報道を担当する女性アナウンサー、リ・チュンヒさんが喪服姿で伝えた。リさんは10月19日以来、2カ月ぶりの出演だった。 「正午に特別放送があります」。朝鮮中央テレビは19日、午前中から予告を繰り返した。正午にはリさんが民族衣装の黒い喪服のチョゴリ姿で登場し、重々しい口調で金総書記の死亡を伝えた。 リさんは「人民放送員」や「労働英雄」の称号を持つ朝鮮中央テレビの看板アナウンサー。10月19日夜の定時ニュースで、ロシアのタス通信の書面インタビューに対する金総書記の回答を読み上げたのを最後に出演が途絶えていた。 リさんは、2008年3月に約1カ月間出演しなかったことがあるが、このうち大半は金総書記の活動報道自体がなかった。