※写真はイメージです (GettyImages)この記事の写真をすべて見る 主な健診の問題点 ※医師や専門家への取材をもとに編集部が作成 (週刊朝日2020年11月20日号より) 秋の健康診断で人間ドックやがん検診を受ける人もいるだろう。そこで、数値が高い、がんが見つかった、となればすぐに治療したいと思うところ。だが、検査には有効性に疑問があるものや、かえって“害”になりかねないものもあるという。本誌が取材した医師たちのアドバイスを参考にしてもらいたい。 【主な健診の問題点はこちら】 * * * まずは、生活習慣病に関連するところから。 大半の人が気にする数値。「高いと危険」と考えがちだが、実は日本で定められている値は欧米などとは基準が違う。過度に下げることで別の病気を引き起こす危険もあるという。 血圧は「正常値」の範囲が厳しすぎるという指摘がある。日本高血圧学会は昨年、正常血圧の範囲