英国で流行が拡大する変異した新型コロナウイルスは、英エディンバラ大などの研究で、現在世界で流行するタイプに比べ、ウイルス表面にあるスパイク(突起)先端の分子1個が変化していることがわかった。 他にも変化した分子はあるが、スパイクは細胞に感染する時に必要な構造に当たる。変異種が拡大した9月以降に英国で病状が重くなるなどのデータはなく、専門家は冷静に分析を待つよう呼びかけている。 今回のウイルスは、今年3月以降に出現した欧州型(D614G)がさらに変異したもので、遺伝情報の変化の特徴から「N501Y」と呼ばれている。 英医療当局の諮問機関の発表によると、この変異種は欧州型など他の新型コロナウイルスに比べ、約1・7倍速く感染が広がっている可能性があるという。デンマークやオーストラリアなどの感染者は英国由来とみられるが、最初に変異したウイルスがロンドン発祥か他の地域から持ち込まれたのかはわかってい