今晩のクロ現は、現代のニッポンの漁業を取り巻く問題を、的確に報道していた。やり方があまりに古すぎるので、安物しか獲れない構造になっているのだ。 ニッポンの漁業の低迷ぶりは、涙なしには語れない。往時は1000万トンを超えた沿岸漁業の漁獲高は今や400万トン以下。それも低価格品しか獲れていない。 NHKは、それはニッポンの漁獲量「早い者勝ち」ルールに問題があるという。漁民の漁獲高は総トン数で規制されるので、みんな争って小さな魚でもいいからなんでも獲るのだ。一方、ノルウェーでは「船舶割り当て総トン数規制」になっているので、漁民は高く売れる魚を選んでじっくり漁業をするという。これが掲題の単価の違いとなって現れている。 クニヤは例によって、ニッポンの漁業の低迷は韓国や中国の漁船のせいだという方向に持っていこうとしていたが、見当違いだ。人件費の違いではさらさらない。ノルウェーの人件費の高さは世界的に有
立花隆『農協』第17章のご紹介。読んでいて何だか身の毛がよだつ感じ。腹が立つというより絶望的な気分になってしまう。ここまで書いた立花隆は勇気ある男。出来るだけ原文のまま抜粋紹介をする。 抜粋: 肉の流通は複雑怪奇である。あま りに複雑で、その全容を把握している人は、日本にだれ一人としていない。農水省の各種統計は、世界的に極めて高い水準にあるが、食肉流通に関してだけは落 第である。結局、役所のみならず、業界のだれに聞いてもよくわからないということがあまりに多すぎるのだ。 流通経路を図示したものがこの図であるが(省略)、ここのところ(書かれた当時)牛肉の四分の一は輸入牛肉である。正規流通の輸入牛肉は卸値で 100グラム100円、小売価格で170円前後なのだが、そんな安い牛肉俄然牛肉流通量の四分の一もあるはずがないというのが、消費者の実感だろう。現実 には小売の末端で国産の牛肉に化けているのであ
今晩のテレビ: Yahoo!テレビ - 恐怖の食卓: "◇医食同源をテーマに芸能人らの1週間の食生活から、将来発病する恐れのある疾患を予告診断する番組の第4弾。杉田かおる、引田天功らゲストの1週間の 食事に完全密着し、普段はどんなものを食べているのかなどを公開する。そのデータを基にスタジオでは「紳助クリニック」の最強ドクターズ8人がゲストの5 年後、10年後の健康状態を診断し、VTRを交えて分かりやすく解説する。"これは杉田かおるの食生活に対して診断されたもの。彼女はいずれイボ痔になるとかいろいろあったが、彼女が食べている玄米食の弊害については知らなかったな。 杉田かおるは健康食だと思って玄米を食べているが、実はこれが大問題。WHOの公式 報告書にあるのだが、日本の玄米には高単位のカドミウムが含まれているという。これは火山国土壌であるという宿命的なものがあるのだが、食べ続けるととて も危険
今朝の日経特集ページ(7面)は保存版。「日本の政府の大きさは欧米に較べて決して大きくない」と逃げるのが反自由化・民営化論者の常套手段だが、そんなことはないという数字。日本の政府部門の予算規模、公務員数は世界的にみて圧倒的に大きいのだ。 抜粋: 政府の規模は一般的には一般会計予算で示されるが、それでは日本の政府規模は欧米各国より小さいことになる。しかし、地方財政、特別会計、財政投融資などを重複分を除いて計算すると官の支出は年300兆円(GDPの6割弱)に相当する(三菱総研試算)。高福祉国家のスウェーデンに匹敵する。 政府の大きさを公務員数で見ると、日本は国民千人あたりで約35人。欧米より小さい。しかし、各省庁で設置する財団法人など公益法人や政府出資企業、政府系金融機関などの特殊法人、国立大学を加えると遙かに大きくなる。具体的統計はないが、国税庁の源泉所得税納税で、政府部門の就業者と分類されて
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