文科省の「次世代スパコン戦略」がボロボロであることは前回のべた。 なぜこれほどボロボロなのか? ボロボロの主たる原因は「地球シミュレータ」にあると考えている。 <地球シミュレータ(ES)は失敗作> ESに対するわが国での一般的な評価は大成功作ということで、これに対し異を唱えることはご法度のような雰囲気があるが、国外では、こちらの気持ちを慮り、当たり障りの無い表現でやり過ごすような雰囲気がある。先日のNYTimesのNSF?NCSA関連の記事においては、「現在稼動中のmost valuable supercomputerはESである」といった主旨でイヤミたっぷりに記事を結んでいた。 開発総額600億円、ハードだけで400億といわれているESの性能は35.86TFであるので、TF価格は11億円である。確かに単価的にダントツで「most valuable = expensive」であるが、こ