猫の日常の挙動というのは、猫を飼ったことがない人にはわからないほど個性的である。 例えば水の飲み方にしても、蛇口から流れている水しか飲まない猫、汲んだ水しか飲まない猫、前足ですくって舐める猫など、猫によって個性がある。 日常の動作、仕草には性格同様、かなりの違いを感じる。 現在我が家で飼っている猫には、これまで飼った猫にはない習性がある。 人の前を通り過ぎる時、必ず足を踏むのだ。 片方の後ろ足で人の足の甲を踏む。 時に足を踏んだまま立ち止まってしまうことさえある。 人の足に擦り寄ってくる猫というのはいるが、わざわざ足を踏む猫というのはあまりいないのではないだろうか。 それともたまたま我が家にはそういう猫がいなかっただけで、世間には結構いるのだろうか。