関西大学の宮本勝浩名誉教授が発表した「ネコノミクスの経済効果」と題した研究は、国内で大きな波紋を呼んだ。ご存知、安倍晋三首相の包括的経済政策「アベノミクス」にネコをかけた造語だ。宮本教授によると、近年の猫ブームのおかげで、2015年の一年間で約 2 兆 3162 億円の経済効果があったという。まさに、「ネコさまさま」である。 この「ネコノミクス」、太平洋を挟んだ愛猫国の米国では、どのように見られているのだろうか。米メディアの報道や、日米のネコ文化比較から探ってみよう。 「ネコノミクス」認知度はいまひとつ 米国では、アベノミクスが成功か失敗かはさておき、内容はよく知られている。大胆な金融緩和策や財政出動、それに構造改革を推進して景気浮揚を図るものだと、しっかり認知されている。だが、ネコノミクスの認知度はイマイチだ。コンセプト自体が新しいことに加え、まじめに受け止めてもらえていない印象だ。 と