サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会は18日(日本時間19日)、同国のルサイル競技場で決勝があり、アルゼンチンがフランスを3―3からのPK戦(4―2)の末に降して36年ぶり3回目の優勝を決めた。 金色に輝くトロフィーを受け取ると、キスをし、そっと抱きしめた。「夢をかなえるラストチャンス」と位置づけた5度目のW杯に35歳で挑み、アルゼンチンのメッシは、ついに悲願の頂点に立った。 大一番で全3得点に絡んだ。前半23分に先制のPKを決め、13分後には絶妙なスルーパスを通して追加点の起点に。延長後半には仲間とのパス交換からゴール前に突進し、こぼれ球を利き足ではない右足で押し込んだ。高い技術に広い視野、独創的なアイデア、圧倒的な決定力。全てが際立っていた。