エアコンの室外機の盗難が九州や山口、沖縄県で多発し、今年に入って少なくとも920台以上に上ることが、各県警への取材でわかった。 室外機の羽根(ファン)や管に使われている銅やアルミニウムの価格が、建設ラッシュの続く中国やインドの需要増に伴って上昇傾向にあり、リサイクルショップや金属回収業者に持ち込まれて換金された可能性が高い。警察では、流通の阻止に向け、リサイクル業界に協力を呼びかける方針だ。 九州や山口、沖縄の各県警によると、1~9月の室外機の盗難は、集計していない福岡を除くと、佐賀が213台(昨年1年間195台)で最も多く、鹿児島で少なくとも44台(同30台以上)、長崎40台(同80台)と続く。 福岡について各署に問い合わせたところ、少なくとも506台が盗まれており、九州、山口、沖縄の合計は920台以上だった。 「この夏は扇風機で乗り切ったが、悔しくてならない」。8月に福岡県飯塚市内の勤